さて、前回に引き続き動の釣りの記事となりますが、今回はミノーのトゥイッチについて持論で解説してみました。■トゥイッチについてミノーにイレギュラナーな変化を与えてヒットを狙う方法としては、トゥイッチもしくはジャークが一般的で、大勢の釣り人がそれに親しんでいます。ただし、トゥイッチと…… more ジャークの違いについては、大まかに言うとトゥイッチはロッドの先端を使った移動距離が短いもの、ジャークはロッド全体を使った移動距離が長いものと考えています。今回は、犀川で釣果を上げるトゥイッチについて考えてみました。■自分流のトゥイッチとは？これまでも解説してきましたが、トラウトがなかなか食わない場合に小さな誘いを入れてキラッ・キラッとミノーを光らせる方法があります。この方法も細かく分けるとトゥイッチの一つですが、釣行記では小さな変化を与えるものを「誘い」と呼んでいます。更に誘いを連続で行うものを小刻みシェイクと呼ぶ事があります。それよりも強めのテンションを加えてイレギュラーな変化を与えるものをトゥイッチと呼んでこれまでの釣行記で表現しています。トゥイッチを重視するために、硬めのロッドを投入■食わせる誘いとは？自分の中で誘いとトゥイッチをきちんと区別している理由は、誘いの場合はミノーを移動させずに光らせる事を目的としています。ミノーがトラウトの鼻先で泳いでいる場合、例え10㎝でもトラウトから離してしまうと、ヒット率が下がると思っているからです。ですので、ミノーがリップで水流をかむのを利用して、できるだけ移動させずに口元で光らせて、なるべく楽に食わせるのを狙います。ウグイなどの小魚を観察すると、ほとんどポジションを変えずに流れてくるエサを捕食する事があり、それと似た効果を狙っています。誘いにヒットしたシルバー系のブラウンシルバー系のブラウンは、誘いにヒットする事が多いです。■自分流トゥイッチとは？前述の誘いに比べると、移動距離を作ってライン巻きと組み合わせるのが、自分がやっているトゥイッチになります。静の釣りで食い切らないトラウトにスイッチを入れる「誘い」に対してトゥイッチは最初からその動きに反応するトラウトを狙うものとなります。ですので、なるべく広範囲からトラウトを惹きつけられるように、スイングさせながら回収しながらアクションを入れ続ける事が多いです。対岸付近でトゥイッチ入力させてのヒットミノーを通過させている最中でも激しくヒットしてきます。■捕食スイッチを入れるトゥイッチ強めのアクションを入れるのは誰でもできるわけですが、トラウトが狂ったように食ってくるトゥイッチとは、かなり厳密ではないでしょうか。放流直後のニジマスやものすごく素直なトラウトなど、いい加減なアクションでもヒットするケースはあります。しかし、毎日のようにルアーで叩かれている犀川殖産の野生トラウトを狙う場合、本物の小魚の動きに近づけないと、なかなかヒットしないと考えています。かなり叩かれたポイントで50㎝弱のブラウンをキャッチ殖産のブラウンはルアーを見慣れているので、簡単には食ってきません。■ミノーと操作を考えるでは、例えとして自分の理想のトゥイッチを解説しますとまるで鮎が苔を食む（はむ）ような動きをミノーにさせる事です。鮎は、岩の苔を食べる際に、魚体をひねってお腹を横に見せます。その時にキラッと光るわけですが、ルアーの世界ではこれをヒラを打つと呼ぶ事が多いです。このヒラ打ちが綺麗に決まれば決まるほど、トラウトにスイッチが入ってヒットに繋がった経験が多いです。https://www.youtube.com/watch?v=CstXjRaGp_Y岩の上で、キラッと光る群れ鮎Youtubeに落ちている動画を勝手に引用しましたが、参考になる水中映像が多いです。■フローティングミノーの利点フローティングミノーは、短いアクションでもヒラを打つため気になるポイントを重点的に攻める事ができます。一旦潜らせてから、ラインのフケを取ればその抵抗で浮かずにその層をキープし続けます。飛距離の問題は、クロスに投げてから目的のポイントまで漂流されば広範囲を射程にできます。あえて、ボトムをタイトに攻めない事で根掛かりが極端に減る利点もあります。リュウキ70MDFで、放流から回復したニジマスをキャッチ■一連の動作は？自分の場合、2回のトゥイッチを連続で行ったら、次のトゥイッチの分のラインを巻き取ります。巻き取りながらロッドの先を下流側に戻します。巻き取る時間は恐らく1秒くらいですが、その短いポーズのタイミングに食ってくる事がほとんどです。つまり、２回きちんとヒラを打たせて、ラインを巻き取る・・・その繰り返しで、トラウトの食い気を誘ってから食うタイミングを作っていきます。トゥイッチ動作の簡単な図巻取りの最中にルアーを移動させないのがコツです。■ロッドについてキレのよいヒラを打たせるには、軽量で硬めのロッドのほうがやりやすいです。また、ロッドを立てたほうが、より細かく動いてヒットを誘いますが、ミノーによっては泳ぐレンジがかなり上がってしまいます。水深のあるポイントでは、ロッドを寝かせてなるべくトラウトの目線に合わせますが、その際もロッドが硬めのほうが水流の抵抗に負けにくいです。ロッドを寝かせたトゥイッチでのヒットミノーにもよりますが、流れの押しが強いほど力強い入力が必要になります。■様々な状況でのトゥイッチこれまで紹介した方法は、飽くまでも自分の基本形です。ミノー、ロッド、流れによって最高のパフォーマンスができるようにやり方を変えていくのが、最善策になりうると思います。例えば、ヘビーシンキング系ミノーが止水のようなプールに入った場合は、ピッチを早めにして入力し続けたほうがよいと思います。動きのパフォーマンスが弱いミノーや柔らかいロッドだと、巻きながら入力していったほうがよりトラウトを誘う事が多いです。その精度が高ければ高いほど、良いコンディションのトラウトがヒットしますし、放流直後のニジマスを狙うなら、いい加減でもヒットしやすいはずです。犀川の一つのステイタスであるオスのブラウンいたるところに居着いていますが、なかなか口を使いません。最近、やたらに入れるようになったトゥイッチ・・・激渋の時でも効果のあるトゥイッチを今後も目指していきたいです。--------------------------------------------------------------ブログランキングに参加しています。多くのアングラーに役立つ犀川情報を目指しています。応援していただける方は、クリックをお願いします。　　　　　　↓　　　　　　　　　　　　　　　↓ close

静の釣りと動の釣り　その５