今回も瀬についての記事になりますが、経験で得た知識から春の瀬についての持論を書いてみました。■春の瀬釣りとは？以前にも春の釣り方について触れた記事を出しましたが、今回は瀬だけに絞ってその特徴をピックアップしてみました。春は、雪代の濁りが多いだけに瀬の釣りを楽しむような機会は少ない…… more です。しかし、そうした悪条件さえ回避すれば、ズバ抜けたコンディションのトラウトに出会えるチャンスが増える季節だと思います。瀬の中のトラウトの食い気は非常に活発ながらも、一瞬の判断でエサと偽物を見分ける難しさがあります。春に瀬の中で出たワイルドレインボー■理由がないと狙わない春と言ってもまだまだ水温が低く、好んで瀬に入りたがるトラウトは少ない上に雪代の濁りが出ると瀬を避けるトラウトが多くなる印象です。ですので、積極的に瀬を探るのは時間の無駄だと考えています。しかし、虫が盛んにハッチしているのを見たら、流れが集約されるような瀬や瀬尻をじっくり狙います。また、表面は流れが強く見えても、ずっとポジションをキープするのに居心地の良さそうな石がある瀬があります。それに当たる波が出ていれば、そこを探ります。クリアーで底に居心地の良さそうな石がありそうです。■ポイントを絞って絞って前述のような良いタイミングやポイントを見つけたら、今度はポイントを狭く絞り込んでいきます。ルアーが通過した瞬間にヒットする事もあるくらいで、トラウトのすぐ目の前を攻めるべくポイントを絞ってから、細かく刻んでチェックしていく事が多いです。基本はルアーを一定の位置で泳がせ続ける方法となりますが、ポイントが沖になるケースだとスイングの釣りとなります。瀬の底に大きな石があって、その陰が怪しそうな気配がします。■水温8度からの・・・犀川の3月となると、ほとんど冬のコンディションと変わらない日が多いですが、7度以下の冬の水温から抜け出すと、一気に活性が上がる印象を受けます。ただし、最初に動き出すのはブラウンで、瀬の中でも体力を使わずに泳ぐ事ができる石の裏の居心地の良いスポットに入っている事が多いです。そして、水温が11度を超えてヒゲナガなどの虫がハッチしてくると、ブラウンを蹴散らしてレインボーが瀬に入ってくる印象です。ブラウンのポイントに入っていたワイルドレインボー■サブリームの釣り昨年に何度もヒットして瀬の釣りを楽しめたのが、ヒゲナガをそのままルアーにしたサブリームを使った釣りです。これはルアータックルでフライの釣りの一部を再現したもので、ルアーで完全な虫パターンを実現したものとなります。軽いテンションから一気に重くなった時の衝撃が凄まじく、今のところ春に限って楽しめる釣り方となります。・サブリームのウェイトチューンもともとフローティングのルアーなので、ウェイトを追加してシンキングにします。沈めてもスイングさせると流れの強さで浮いてきますので、その状態が底から羽化するヒゲナガを演出させます。また、ウェイトの追加で飛距離が２倍ほどになり、探る範囲を広げます。そこで、自分がやっているチューニングの方法を以下に記載しました。①リップの裏に穴を開ける市販のキリのようなもので、1.5ｍｍほどの穴を開けます。②シンカーを入れて、接着剤を差すタングステンネイルシンカー32分の1（0.8ｇ）を穴に入れて、瞬間接着剤を差します。浸水しないように隅間を埋めますので、乾いてから再度接着剤を差すかゼリー状の接着剤を1回のみ差すのか、どちらでも構わないと思います。③ベリーのアイにフックを付けて完成#1のスプリットリングを2連結して、がまかつダブルフック21の#6を付けます。自分はベリーのアイにフックを付けますが、テールでも構わないと思います。ただし、ベリーのほうがヒゲナガの足のように見えると共に、トラウトは頭から食ってくるのでフッキング率が高まると考えています。・シンキングサブリームの使い方トラウトはエサとゴミとを常に一瞬にして判断していますので、普通の流れでは生物でないとすぐに見切られてしまいます。そこで、特にやる気のある個体が差している瀬で波が出ているポイントが狙い目となります。まずはクロス側に投げて十分に沈めてから、単発の誘いを入れながら急角度で素早くスイングさせていきます。やる気のあるトラウトの目の前に入った瞬間に食ってきますので、怪しいポイントを見つけたらそこを刻んで探るような釣り方となります。同じところを攻めているつもりでも20㎝ズレただけで、ヒットしないと考えています。ですので、ポイントを絞って絞って何度も攻める釣りとなります。■シルバー系のブラウン個人的にシルバー系のブラウンによく出会えるのが、冬から初夏にかけての半年間となります。その中でも春は瀬で出会えるケースが多く、大型のヒットの声をよく聞きます。狙って出せるほどたくさん生息している訳ではありませんが、こればかりは多少の悪いコンディションでも瀬で出るトラウトだと考えます。ワイルドレインボーほどではないにせよ、黄色いブラウンよりは明らかに引きが強く魚体が流線形でかっこいいです。シルバー系のブラウンは、メスでも頭の先がかなり尖っています。つまり、小さめの石でもその陰に付いて、強い流れを避けられると考えます。春は既に半分以上終わってしまいましたが、これからの釣りに参考になればと思います。次回は、夏の瀬釣りについて紹介したいと思います。----------------------------------------------------------ブログランキングに参加しています。多くのアングラーに役立つ犀川情報を目指しています。応援していただける方は、クリックをお願いします。　　　　　　↓　　　　　　　　　　　　　　　↓ close

攻略編　瀬の釣り　その４