さて、前回に引き続き今回も「瀬」ついての記事となります。犀川の「瀬」には、どんな条件があるのでしょうか？少し突っ込んだ内容で書き連ねてみました。■瀬を選んでいく釣りは面白い！！ポイントは自分で探して自分で良し悪しを判断できる事が理想です。人に良いポイントを教えてもらって、それを当…… more てにするだけだと自分の読みに自信がつかずに、いつも同じポイントだけを攻める事になりかねません。とにかく見て、好ポイントなのかを自分で判断できる知識を身につけたいものです。なるべくいろいろな流れを見て良い条件が成立しているかを判断する事ができれば、初めて訪れるポイントでもトラウトと出会える機会が増えると思います。そういう事を前提に瀬を見てそれを選んでいく釣りができれば、犀川での釣りは格段に面白くなっていくはずです。犀川の水位は、実に変化に富んでいますので、その時その時の水位での好条件の瀬を見つけてほしいと思っています。つまり、前回に釣れたからと言って毎回のようにその瀬を当てにするのではなくて、水温や水位で好条件が成立しているかを考える必要があります。■釣れる瀬とは？波が出ている瀬は、全て良いポイントになる訳ではありません。トータルで判断して良い条件が成立している事を考えないと、効率の悪い攻めとなって時間ばかりを費やしまうかも知れません。自分もまだまだなのですが、良い季節になれば瀬を攻める事で、コンディションの良いトラウトに恵まれる釣行が増えます。そこで、自分が判断材料としている条件を以下に並べてみました。①トラウトが休める場所が隣接しているのか？犀川には単なる長い瀬がいくつもあるのですが、トラウトがずっとその中に入り続けているとは考えていません。時には緩い場所で体を休めたりできるスポットがないと、増水の時などはかなり大変なのではないでしょうか。普段は休んでいるけれども、餌の捕食の時のみに強い瀬の中に入って来るケースもよくあると考えます。ですので、底に大きな石がない瀬については、プールが隣接しているか？をよく見るようにしています。瀬の脇や下流側にプールが隣接していると、非常に魅力的に見えます。②上流環境から判断トラウトがわざわざ瀬に入るからには、そこには多くの餌が集まる魅力があるからなのだと考えています。つまり、その瀬のすぐ上流にはエサの生産場があるはずで、その地帯が長くて大きいほど、有力な瀬になっているはずです。ですので、上流にはエサがたくさん生産される場所があるのかをきちんと見る必要があると考えています。餌がたくさん生産されているように見える流れ③下流環境から判断餌の捕食の際に瀬に差してくると考えますと、そのすぐ下流側はトラウトのストックが多ければ多いほど良い訳です。ストック場所はトラウトがあまり体力を使わずに泳ぐ事ができ、居心地の良い石や岩盤、テトラなどがある深場が形成されているのが理想です。その規模が大きければ大きいほどストックが多いと判断でき、ランの先頭の瀬には釣られても釣られてもトラウトが差してくるはずです。瀬のすぐ下流にあるストックが多そうに見えるランここでもヒットしますが、ヒットするトラウトのコンディションが下がる事が多いです。④瀬の瀬尻と言われるポイントランの最後方になる強い流れにおいても、よく瀬尻と言われる好ポイントになるケースがあります。その場合は、上流のランにトラウトのストックがある事が重要で、捕食タイムになると上流から良い個体が下がってきます。瀬尻は、その瀬で発生した虫と上流ランから流れてくる虫の両方をかなり効率よく捕食できる事から、非常に良いポイントになるケースが多いです。瀬の中の更にその瀬尻となる場所は、流れが強すぎず浅すぎなければ好ポイントになる事も・・・⑤瀬に差すタイミング良い瀬だからと言って、いつでも釣れやすいわけではないはずです。餌を盛んに食べている時間帯を読まないと、不発に終わるケースが多くなってしまいます。上流で虫のハッチが始まったという事は、石の隙間から虫が飛び出してきて殻から抜け出すまでの間は、流されているわけです。それがたくさん集まる瀬は、後方のプールからトラウトがたくさん差してきます。マズメ時に勝負をかけている様子真夏は、ガンガン瀬だとお昼頃に勝負をかける事があります。⑥流れを避ける石があるのか？前回で指摘したように、良い石の存在を出ている波で判断できるのが瀬です。しかし、石の大きさが拳くらいで深さがあると、波が出てなくて判断が難しくなる瀬があります。犀川の瀬の底は大半において大小の様々な石で構成されるので、トラウトは留まれるケースが大半です。でも、石が均一過ぎて居心地の悪そうな瀬であったり、小さな石ばかりでトラウトが留まりにくい瀬があったりします。石の大きさが均一すぎて、居心地の良さげな感じがしない強い流れ水流の抵抗をもろに受けそうなので、着きが悪そうな感じがします。⑦浅すぎないか？警戒心が強いトラウトほど浅瀬を嫌う傾向があると考えています。いくら良い条件がそろっていても、ほどほどの水深がないと良いのが差してこない気がしてなりません。これまで、膝下ほどの浅い瀬でヒットさせたことがたくさんありますが、深さがあったほうがより大型のトラウトが差しやすいと思っています。ただし、瀬尻と呼ばれるポイントになってくると、かなり浅くても良いコンディションのトラウトが多い事があります。手前の浅瀬では小型がよく釣れますが、大型がなかなか釣れません。⑧流れが集っているのか？流れが集まるという事は、流れてくる餌も集まるという事になります。広い流れがそこで一気に集約される瀬は、かなりの好条件となります。また、ポイントが絞れる事でのヒット率のアップと共に、チェックとしての手返しの効率がよくなるため、より多くのポイントを巡る事ができます。流れが集まりながらも、トラウトが留まれる程度の水流があれば・・・⑨流れが強すぎないか？いくら何でも、これはトラウトが嫌うのでは？という強い流れの瀬があります。特に、水温が低い時期はあまり好まないだろうと判断して探りません。流れが強すぎる場合は、そこに隣接する流れの緩いスポットを見極める事が多いです。余りにも魅力的な石があるように見えますが、流れが強すぎました。しかし、流れの隙間のような個所でヒットしました。⑩沈み波に注目高低差がある瀬では、沈み波が発生しているケースがあります。沈み波は波の高さが大きく、底石にぶつかってまた波が発生している事がよくあります。勢いがある割に大きな底石によって流れの勢いが抑えられている事があります。沈み波によってルアーが捕食のレンジに到達しやすい上に、トラウトも居心地が良いようなので、レアなものの良いポイントになります。沈み波が出ている瀬は非常に少ないですが、前後のいろいろな条件が満たされると、かなりアツいです。⑪スレ読み良い瀬に見えても、トラウトのストックが少なさそうなポイントでは、釣られたトラウトばかりで、ルアーを警戒してヒットしない事があると考えています。ただし、長い増水から回復した直後は、トラウトの入れ替わりが発生してルアーに素直に反応する新たな個体が入っている事を期待します。叩かれ具合も考えないと、正解を得られずに苦戦が続くかも知れません。見た目はすごく良い瀬ですが、実は後方にポイントとしての大きさが無いです。減水時によく見ると、口に傷の入ったトラウトだけが見えて食ってきませんでした。⑫攻めやすいのか？これまでの記事でも何度か指摘しましたが、ポイントのそのまま上流から攻める事ができるのが理想です。しかし、流れの強い瀬となりますと、水流の抵抗と深さで入り込めないケースが多いです。そうした難しい条件がある一方で、比較的に容易にポイントの上流に立ち込めるポイントがあったりもします。飽くまでも安全を優先で、上流から攻めやすい瀬を見つけたいものです。ここは上流から攻めやすいのですが、流芯側につき引き寄せるのがかなり大変でした。⑬プラスα他にも、その時の水温や濁りや天候などの様々な要素を考えますが、ポイントとなる場所の陸側に、「ある何か」が存在するとかなり良いポイントとなります。トラウトはそれがあると落ち着くようなのですが、逆にそれがないので付きが悪いと考えるケースがあります。これまでの情報をヒントに、良いポイントの条件を探してみてはいかがでしょうか。今回は「瀬」について、よい条件となる項目を書き出しましたが、次回以降は攻め方や季節の攻略の記事になります。----------------------------------------------------------ブログランキングに参加しています。多くのアングラーに役立つ犀川情報を目指しています。応援していただける方は、クリックをお願いします。　　　　　　↓　　　　　　　　　　　　　　　↓ close

攻略編　瀬の釣り　その２