自身四冊目となる書籍が発刊されました。雑誌原稿やDVD出演、フィッシングショーや店頭でのセミナー。それから各SNSを通じてこの10数年様々な発信を続けてきましたが、つくづくハウツーやテクニック論の虚しさを味わい続けてきた年月でもありました。テクニックやメソッドというのは確かに大事…… more なものではありますが、これらは根底に「ある種の理解」があって始めて機能するものであるのです。またこの骨子となる「理解」無しでは機能しないのも「メソッドやテクニック」と呼ぶ種類の「技術」なのです。しかし前記した雑誌やセミナーで求められるのは常にセンセーショナルかつインスタントな「ハウツー」なのです。皆さん一様にこれを聞きたがる、メディアからもそれを求められる・・・。しかし、一定以上の経験や知識や観念が無い時点で「技術論」を聞いても実際には役に立っていないのです。だから雑誌を何冊読もうがDVDをすり切れるほど見ようがなかなか思うように行かない・・・。もうね、ずっと前からこれらのジレンマがあり、もっと大事な事を伝えたいとかねがね思っていました。師や先輩から受け継いだ、「釣りをより楽しむために必要な事」「深い味わいを理解するための知識と観念」などを上手く伝えられたらと。だって、釣りって一人の男の人生を丸ごと変えてしまうくらいのパワーと魅力を備えた遊びでありますし、3歳児から100歳の老人まで楽しめる、ヒトの根源本質にまで遡って迫れるほどの本能でもあり文化でもあるのですから。そんな折、奇しくも「つり人社」からオファーがあったのです。技術論では無く、釣れないアングラーが釣れるようになり、釣れるアングラーでももっと深く楽しめるような、レオンさんの釣りに関わる「思考法」をテーマに書いてくれないかと。素晴らしい。本当に素晴らしい。こんなテーマを投げかけてくれる出版社があるなんて、日本の出版界も捨てたものでは無い（笑９ということで必死に取り組みました。自分でも及第点を与えるわけにはいかない出来ですが、少なくとも「今の僕」が全身全霊掛けて必死に綴りました。多くの方にもっと釣りを楽しんで頂くために。ざっとこんな内容です。拙著ではありますが、興味のある方はぜひご覧下さい。 close

釣り頭を作るために